こんにちは。J.S.A ワインエキスパートのヨッシーです。
今回は、8種類同時にブラインドテイスティングをやってみたので、その記録を残しておこうと思います。
ソムリエ・ワインエキスパートの資格を目指している人の参考になれば嬉しいです。
場所は自宅で行いました。
ワインは全て知人に用意してもらいました。
知人はワインに関しては全くの素人です。
出題者は素人の知人、回答者はひよっこワインエキスパートのよっしーです。
ワインの種類は、白8種類を用意することになりました。
私は知人がどこでワインを買うのかもわからない状態です。
ルール
ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験のように、「産地」「品種」「ヴィンテージ」を当てたいところですが、
ワインを用意する知人は知識がないので、「品種」がワインのどこに書いてあるのかがわかりません。
今回の回答は「産地」に限定することにしました。
世界のワインをまんべんなく用意してくれるようです。
そして知人は芸能人格付けチェックのように「目隠し」をどうしてもやりたいようなので、目隠し試飲をやることになりました。
初めての経験です(笑)
ただ、外観も見ないと正解できる自信がなかったので、
徐々にワインの情報を公開していく方法にしました。
ルール1:当てるのは「産地」
ルール2:①目隠し、②目隠しなし、③ワイン名公開の順で、合計3回行う
ルール3:各回で同じワインを何回でも試飲可
ルール4:①~③でワインの番号は変えない
ルール5:③が終わったら答え合わせする
ルール6:時間制限なし
準備
1~8の番号を書いた紙とテイスティンググラス8個をテーブルに準備し、知人にワインを注いでもらいます。
私は見えないところで待機です。
ゲームスタート
1回目試飲「目隠し」
目隠しをされてからテーブルに誘導されました。
椅子に座ってスタンバイOKです。
情報は、ワインの香りと味のみです。
ちなみに、ソムリエコンクールなどで外観を見せないようにする場合は、黒いグラスを使います。
まずは1から順に、香りだけを確認しました。
●香りだけの印象
№1 香りが強く、南よりの印象。品種はソーヴィニョン・ブランだと思います。
№2 樽香、桃、りんご、ライチを感じます。香りはやや強めです。
№3 №1,2比べると、香りはかなり弱めです。マスカットやりんごの印象。
№4 香りはやや強めです。ソーヴィニョン・ブランの特徴が№1よりも強く香りました。
№5 樽香に、甘い香りがします。香り自体はやや強めの印象です。
№6 これも樽香がします。香りはやや強め。今までの中で一番おいしそうな香りがします。
№7 ?!明らかな酸化熟成の香り。これはシェリーなどの酒精強化ワインだと思いますが、こんなもの用意できたのか?
№8 甘い香りがします。樽香は感じません。
続いて、順番に口に含んでみます。
産地の判断を重視するため、酸とアルコールを意識しました。
●香り+味わいによる分析
№1 酸はやや弱め、アルコール13%と判断。香りで感じたほどソーヴィニョン・ブランっぽさは感じない。
№2 リンゴのニュアンス。アルコール13.5%
№3 かなり薄く、水っぽい。アルコール11%。個性が感じられず、特定の品種はないと判断。
№4 ソーヴィニョン・ブランだと思う。アルコール12.5~13%、味わいはやや弱め。
№5 上品で果実味が控えめ。アルコール12.5~13%
№6 ナッツのニュアンス、アルコール13%
№7 これもナッツ。残糖感あり。酒精強化だと思ったが、アルコールは13%くらい??
№8 やはりこれは日本ワイン独特の香りと味。ライトな印象。アルコール12.5%
回答は、産地と品種にしておきました。
【目隠しのブラインドテイスティングの回答】
№1 ニュージーランド ソーヴィニョン・ブラン
№2 チリ シャルドネ
№3 オーストラリア 特定品種なし
№4 ニュージーランド ソーヴィニョン・ブラン
№5 フランス シャルドネ
№6 イタリア シャルドネ
№7 ドイツ リースリング
№8 日本 デラウェア
2回目試飲「目隠しなし」
目隠しを外して外観を見ます。
普通のテイスティングとは逆ですね。
普通のテイスティングでは、外観→香り→味の順に確認します。
なんと、№1と№8はロゼでした。(白ワインって言ったじゃーん!!)
色を見るまでは№1はソーヴィニョン・ブラン、№8はデラウェアと決めつけていましたが、白ぶどう100%はありえません。
しかし№1はやはりソーヴィニョン・ブランのニュアンスが強いので、混醸法かアッサンブラージュだろうと推測します。
№7は、やはり明らかに酸化熟成の進んだ色合いです。
№2~6に関しては、正直私のレベルでは色から判断できるものはありませんでした。
というわけで、№8の品種だけマスカット・ベリーAに変更します。
【2回目試飲の回答】
№1 ニュージーランド ソーヴィニョン・ブラン
№2 チリ シャルドネ
№3 オーストラリア 特定品種なし
№4 フランス ソーヴィニョン・ブラン
№5 フランス シャルドネ
№6 イタリア シャルドネ
№7 ドイツ リースリング
№8 日本 マスカット・ベリーA
3回目試飲「ワイン名公開」
ワインのリストを見させてもらいます。
ワイン名 |
Origines IGP Cote de Gascogne Rose 2019 |
Barokes Chardonnay Semillon |
SANCRISPINO BIANCO |
BARON PHILIPPE DE ROTHSCHILD Bordeaur Blan 2018 |
VINOCENT AIREN |
FRONTERA PREMIUM Chardonnay 2019 |
H.M.BORGES MADEIRA DRY |
善ZEN ロゼ |
ここまでわかれば当て嵌めていくだけです。
結局№7はフォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)でしたか。アルコール度数がスティルワイン程度と思った私の感覚は当てになりませんでした…。
【3回目試飲の回答】
№1 フランス ソーヴィニョン・ブラン
№2 オーストラリア シャルドネ
№3 チリ 特定品種なし
№4 フランス ソーヴィニョン・ブラン
№5 スペイン アイレン
№6 イタリア シャルドネ
№7 ポルトガル ??
№8 日本 マスカット・ベリーA
結果発表
パックや缶のワインまであります。
セブン・イレブンで半分以上買ってきたみたいです。
産地正解数は、
①目隠し 2/8個(正答率25%)
②目隠しなし 2/8個(正答率25%)
③ワイン名公開 6/8個(正答率75%)
でした。ワイン名がわからなければ2個しか当たらず。
ワイン名がわかっても、全問正解できませんでした…。
結果のまとめ
感想
同時にここまでののワインをブラインドで考えるのは受験勉強以来でした。
人生で初めて本当の”ブラインド”テイスティングをしましたが、なかなか楽しかったです。
品種とヴィンテージが一部特定できないものがありましたが、答えに含めても面白かったなと思いました。
イタリアの”SANCRISPIANO BIANCO”は「特定品種なし」と香りだけで判断した自分は褒めたいです。
ワインエキスパートの二次試験は、この程度のテイスティング力があれば合格できます。
独学で勉強されている方の参考になれば幸いです。
テイスティングの基本的なやり方は、こちらの記事が参考になると思います。
1人でブラインドテイスティングをしたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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